ＰＡＤ印刷とは、凹版上のインキを、いったん柔らかいシリコンラバーに、一次転移させ、次に、一次転移させたシリコンラバーのインキを、ワーク（被印刷物）に押し付けて、シリコンラバーに付いているインキを二次転移させて、印刷完了させる印刷方法になります。特徴としましては、柔らかいシリコンラバーを使う為、立体物（曲面・凹部・凸部・柔らかい物）へ直接印刷をする際の制約が少ない事が一番の特徴になります。

短所は、隠蔽性が劣る・ベタ印刷が苦手・大きい面積の印刷が出来ない等々ありますが、印刷技法等で軽減も出来る場合もあります。

比較的小さい、販促ｸﾞｯｽﾞ･ﾉﾍﾞﾙﾃｨｸﾞｯｽﾞや操作ﾊﾟﾈﾙ等の印刷に多く活用されています。

シルクスクリーン印刷の特徴は、サイズ・素材・形状を選ばず、多様なインキで様々な、製品や用品に使われています。スクリーン印刷は孔版形式になり、化学繊維や金属繊維の糸を編んだスクリーン（網）をスクリーン版専用枠に貼り付け、感光剤を全面に塗布し、必要な柄の部分だけの感光剤を洗い流してスクリーン版の製版完了になります。印刷方法は、スクリーン版の上にインキを乗せ、専用資材（スキージ）で、インキを延ばし、感光剤が抜けてる部分から、インキが通り、ワーク（被印刷物）に転移され印刷完了になります。長所としましては、・多種多様な印刷に向いている・平面以外にも曲面やある程度の形状にも印刷可能・ワーク（被印刷物）の硬い柔らかいを選ばず印刷出来る・厚盛り印刷が出来る・隠蔽性に優れていて耐候性もある・色々な機能性インキがある・比較的安価なスクリーン版・1枚や１個から印刷可能。

短所としましては、オフセット印刷に比べ、大量印刷ではコストや印刷時間が多くかかる場合がある・再現性や精密度に劣る場合がある。

●オフセット印刷

パンフレットや雑誌の印刷が多い。単色からフルカラーまで対応可能。大量印刷向き。 精密な印刷可能。版と紙だ直接触れないのが特徴。

●シール印刷

紙やﾌｲﾙﾑに、糊付いた粘着紙に印刷する方法。主にﾃﾞｼﾞﾀﾞﾙ方式と凸版ｼｰﾙ方式があります。

●オンデマンド印刷(レーザープリンター・インクジェットプリンター)

版を使用せずパソコンからデータをプリンターに送り印刷する方法。小ﾛｯﾄ向き。スピーディーな対応が可能。

●活版印刷

活字を組み合わせて版を作る方法。凸版の天面にインキを付けて、紙に押し当てて圧力をかけて転移させる方法。紙が凹んでることが特徴。基本は単色。凹凸や印刷”ムラ”が他の印刷方法では、出ない、表現力と味わいがあるのが特徴です。