ザラピカ&ミラクルエンボス見本作成の裏側Vo.2
公開日: 2021/07/02
今回は、いろいろな苦労の末、みなさんに見てもらえるようになったザラピカ(TM)とミラクルエンボス(TM)の作成の裏側をインタビュー形式でご紹介させて頂きます。
第2回はミラクルエンボス(TM)のデザインを担当にインタビューしました。
-よろしくお願いします。
Q.デザイン担当に抜擢された時の感想は?
A.デザインの経験がないため、不安な気持ちが大きかったです。
Q.ミラクルエンボスは疑似エンボス効果と偽造抑止力があると思いますが今回はどのようにアプローチされましたか?
A.今回は視覚的な楽しさを感じて頂けるよう、疑似エンボス効果の方にスポットライトを当てて作成しました。
それぞれ絵柄に対しての浮き上がり方、または凹み方が違うのでそこに注目して見ていただければと思います。
Q.箔押の絵柄として今回の6種+封蝋を選ばれましたが、それぞれの狙いは
A
■ロゴマーク.
会社のロゴマークとマスコットキャラクターのデコちゃんの絵柄はSakaePlusのシンボルであるという理由とこの絵柄を入れることで会社のロゴなどでの使用も可能というアプローチができると考えました。
■メダル
金メダルと非常口はオリンピックを意識しました。金メダルは言わずもがなですが、オリンピックの競技の表現にはピクトグラムが使われているということで日常生活で一番目にするであろう非常口のピクトグラムを選択しました。
■3重円
3重の円の絵柄は実は元々サイズの違う円を3つ並べただけのシンプルな同じ絵柄なんです。シンプルな同じ絵柄でもミラクルエンボスの効果を入れることで違う見え方にすることができるという点をアピールしたく、この絵柄を使用しました。
■封蝋
封蝋デザインは実際の封蝋のように立体感のあるものや封蝋風シールなども数多く販売されているため、これを視覚による錯覚で立体的に見えるデザインも面白いのではないかなと思いこの絵柄を選びました。
Q.デザインで今回一番困った事は
A.デザイン自体初めての経験なので、全てが手探りの状態でした。採用しようとした絵柄でもミラクルエンボスの効果と相性が悪かったり、裏面の箔押しの位置と重なってしまうことで不採用になったものもあり、絵柄の選定と配置で頭を抱える事が多かったです。
Q.今回の見本を作る際にターゲットの設定はされたのでしょうか?
A.パッケージやシールをターゲットにしました。
Q.予定のスケジュールとくらべ進捗が遅れていましたが、それについては不安はありませんでしたか
A.不安な気持ちはありました。どういったデザインがミラクルエンボスを引き立ててくれるのか、また絵柄によってはミラクルエンボスと相性が悪いものもあるので、デザインの選定に時間がかかりました。またデザインが遅れてしまったことにより、箔押し加工や断裁作業など後工程に遅れが出てくる事に対する焦りの気持ちがありました。
Q.ミラクルエンボスの魅力
A.一番は視覚の錯覚を使っているという点だと思います。営業部内で話している時にも起こったことなのですが、錯覚を使ったものなのでAさんは凸に見えているのにBさんは凹んで見えるということがありました。そういった会話で盛り上がるのも面白いかもしれないですね。
Q.上がってきた見本は納得できるものだったのでしょうか?
A.細かい点を挙げだせば突き詰められる場所はありますが、最終的には納得できる形の物になったと思っています。
-ありがとうございました。